歯科の中でも、困難な抜歯やできものを扱う分野です。
「なんだか怖い」といったイメージを持たれるかも知れませんが、患者様のお気持ちに寄り添う形で治療方針をご提案できたらと考えております。
まずは遠慮なくご相談ください。
あごの深い位置にあって抜くのが困難な親知らずや、埋伏歯(正常にはえなかった歯)の抜歯を行っています。
歯や歯ぐきに菌が感染して、あごや頬が腫れることがあります。
基本は抗生剤による治療を行い、その後に原因の治療を行います。
さまざまな原因で、あごの骨の中に「のう胞」と呼ばれる袋状のできものが生じることがあります。
レントゲンやCTで偶然見つかることもありますが、口の中が腫れて見つかる場合もあります。
放置すると徐々に大きくなって、骨を吸収したり神経がしびれたりすることがあります。
小さなものは歯の根の治療(根管治療)でよくなることもありますが、ある程度の大きさになった場合は手術が必要です。
口をあけるとあごから音がする、痛い、口が開かない、といった症状を総合して顎関節症と呼びます。
最近では運動療法や習慣づけを主体とした保存療法が中心になっています。
痛みが強いときは薬を使用することもあります。
最初から歯を削る、かぶせ物を変える、矯正治療を行うなどの不可逆的(もとに戻せない)治療は行いません。
転んだり、スポーツでぶつけたりして、歯が抜けたりぐらついたりした場合は、早期の固定が有効です。
くちびるや口の中をきった場合は縫合が必要になることもあります。
そのまま放置しておくと、菌による感染を生じることもあります。
さまざまな病気をお持ちの方に対して、ガイドラインに準じて歯の治療や抜歯および口の外科処置を行っています。
インプラント治療とは、歯を失った部分に人工の歯根を埋めることで、天然歯と同等に咬めるようにする治療です。
その歴史は長く、最初に登場したのは1910年代です。その後研究を重ね、現在では非常に成功率の高い治療となっています。
・1回目:治療前の状態を評価するため、レントゲン撮影や口腔内の写真撮影、口の中の型どりを行います。
・2回目:型どりを行って作製した模型をもとに、インプラントを入れる方向を示したステント(部分的なマウスピース)を装着して、CT撮影を行います。これによりインプラント手術の精密な検討が可能となります。
検査結果から導き出された治療前の問題点を説明し、問題点を改善するためのインプラント治療の詳細について、ご説明いたします。
インプラントを入れる部分の骨が細かったり薄い場合、手術はできません。
そのため、あらかじめ人工骨、あるいは人工骨に自身の骨を混ぜて移植を行います。
術後は骨がしっかりするまで約6か月待ちます。
顎の骨にインプラントを埋め込む手術を行います。
局所麻酔を行い、歯ぐきを切開して慎重に骨にドリルで穴を開けて、器械を用いて適正な力と回転数でインプラントを埋め込みます。
この際、骨の厚みや幅が不足している場合、同時に増骨手術(ソケットリフト)を行う場合があります。
一次手術の後は、インプラントが骨と結合するまで2~3か月待ちます。
埋め込んだインプラントが骨に結合した状態で、土台を立てるために歯ぐきの形を整えるための手術を行います。
局所麻酔を行い、インプラントにかぶっている歯ぐきを開けて、ヒーリングアバットメントと呼ばれる歯ぐきの形を整えるキャップを装着します。
その後、2週間ほど待ちます。
歯ぐきの形が整ったことを確認し、専用の器具を用いて型どりを行います。
前歯など審美性(見た目)が要求される場合、一度プロビジョナルレストレーション(仮歯)を装着して、歯の形や歯ぐきの形を整えていきます。
歯ぐきを整えるのに、2~6か月必要となります。
問題がないことを確認して、最終的な土台とかぶせ物を装着します。
※インプラント治療は基本的に自費での診療となります。
(1)歯型とり、模型作製、ステント作製
歯型に石膏を流します。
出来た模型で計測を行い、インプラントを埋めるスペースや方向を検討します。
インプラントを埋める位置と方向を再現した器具(ステント)を作製します(作製には2週間程度の期間が必要です)。
(2)CT撮影
ステントを口の中に装着した状態でCT撮影を行い、データ上で仮想のインプラントを埋めて詳細な検討を行います。
(3)検査・分析結果、治療方針のご説明
分析には1~2週間程度のお時間をいただきます。
一次手術
あごにインプラントを埋める手術です。
インプラントを埋めた部分の歯ぐきは縫合します。
口腔外科学会認定専門医が担当いたします。
同一部位の場合は追加での手術料はいただいておりません。
二次手術
インプラントを埋めてから十分に骨と結合するために、通常は2~3か月待ちます。
二次手術は歯ぐきの中に埋まっているインプラントを露出させ、ヒーリングアバットメントと呼ばれるカバーを着ける処置です。
※上記のいずれにも当てはまらない診療は、再診料1,100円(税込)をいただきます。
「上顎洞」の側面から骨に穴を開け、「上顎洞」の粘膜を剥がして、持ち上げた部分のスペースに自分の骨や人工骨などを移植する方法です。
この方法に適しているのは、骨の量が著しく不足している方です。
骨の移植だけを先におこない、約4〜6ヶ月間、骨の成熟を待ってからインプラントを埋入します。
骨幅や高さが足りない場合に骨の再生を促す特殊な膜(メンブレン)を使用して骨量を増やす方法です。
骨の量の不足によりインプラントが完全に骨の中におさまりきらず、インプラントの一部が骨の外側に露出してしまうことが予想されるケースに対し、露出が予想される部分にメンブレンと呼ばれる人工膜を覆い被せることにより骨の再生を促します。
インプラントを挿入する穴から骨と上顎洞粘膜を持ち上げて人工骨を移植し、骨を増やす手術です。
同時にインプラントを入れることが出来ますが、骨の幅が5ミリ以上あることが条件です。
目安として、GBR0.5g・サイナスリフト2g・ソケットリフト0.5g(1本)
(1)治療費が高額で、比較的機関が必要となる治療です。
(2)手術に伴う腫れ、痛み、出血、その他合併症を生じる可能性があります。
(3)手術の後にインプラントの周囲、増骨を行った部位の周囲に感染症を生じることがあります。
(4)最終的な歯のかぶせものを装着して問題なく機能していても、歯周病や全身疾患がある方の場合、インプラント周囲炎(インプラントの周りへの感染)生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらにかかりつけ 歯科医に定期的に受診することが大切です。
(5)もともとの骨が少ない場合、インプラントを埋めた場所の歯ぐきがやせて見えることがあります。
(6)骨の質により、まれにインプラントが骨とつかないことがあります。
(7)ごくまれに下あごの神経が障害を受けて麻痺を生じることがあります。
(8)金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
(9)治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの顎関節症状が生じることがあります。
(10)治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
(11)歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
(12)器具を誤飲する可能性があります。
(13)現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物 (補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
(14)インプラント治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。